ひとり予約で出会ったゴルフ狂

愛すべきゴルフ狂

ゴルフは親しい仲間とラウンドするのが一般的ではありますが、最近は予約サイトの「ひとり予約」で登録して初対面の人とラウンドするやり方も増えてきています。
私が勤めるゴルフ場でも、朝のカート前で「〇〇と申します。ご迷惑かけるかもしれませんがよろしくお願いします」「いやあ、こちらこそよろしくお願いします。ところでこのゴルフ場は初めてですか」など、明らかに初対面の人どうしが挨拶しているのをよく見かけます。
「一人予約で知らない人とのラウンドは自分の実力に自信がないと・・・」と思ってましたが、比較的平均的なスコア(90~100前後)の人が多いように思います。

私もこれまでに何度かひとり予約でプレーしましたが、その時に出会ったすべての人がゴルフ狂でした。ひとりで知らない人とラウンドするわけですから、懇親目的などではなく本当にゴルフが好きでプレーしたいからゴルフ場に来ている方がほとんどです。

ひとり予約で出会ったゴルフ狂からのメッセージ、いくつか紹介しましょう。

ひとり予約は適度な緊張感でプレーするので、それなりにスコアがまとまる

ひとり予約の場合、初対面の人とのプレーなのでそれなりの緊張感を持ってのラウンドになります。
ゴルフではミスはつきものですが、ミスショット後のリカバリーで適度な緊張感があると落ち着いてプレーすることができます。大きめのクラブを選択してミスを無理に取りもどそうとせず、確実にグリーンへ近づける方法を選択できるようになります。 私はこれを「謙虚なゴルフ」と呼んでいます。
ひとり予約でプレーする場合、なぜか「謙虚なゴルフ」ができてしまうのです。

ひとり予約で一緒になったゴルフ狂の村田さん(仮名)曰く、『仲間うちでのラウンドでは「アイツより飛ばしてやる」とか「アイツにスコアで負けられない」など余計な力みを発動させるだけの理由がありますが、知らない人とのラウンドでは力みを発動させる理由がなくなる』とのこと。

ちなみに私の平均スコアは95ですが、昨年のひとり予約での成績は91・93・90と自分の平均よりいいスコアでプレーができました。
ひとり予約のプレーで、力みをなくすことの大切さを改めて知ることになりました。

共通の話題はゴルフだけ、そして一期一会

一人予約でプレーする場合、朝のカート前で挨拶してティーグラウンドへカートを進めますが暫くの間はゴルフ以外の会話をすることはまずありません。
会っていきなり「お仕事は?」や「趣味は?(ゴルフに決まってるやろ!)」など、そんなこと聞いてくる人はいません。
2~3ホール目までは「このコースは初めてですか?」とか「前のラウンドからは何日ぶりですか?」など、お互いの力量を確認しながらゴルフに関する会話がすべてと言っても過言ではありません。
ハーフが終わったころにようやくゴルフ以外の話題(仕事や家族など)が少し出てくる程度です。

ひとり予約で出会ったゴルフ狂の開業医権田先生(仮名)曰く、『ひとり予約でくるゴルファーは本当にゴルフが好きな人ばかり。お互いがそれを理解しているからゴルフの事だけで十分楽しく過ごせます。だから私のラウンドは半分以上がひとり予約でのプレーです。プレー終了後に「また良ければ」と言って連絡先を交換するケースもあると聞きますが、私の場合は基本的に1回きりです。今日はこんな素晴らしい人とプレーをして勉強になった。次はどんな人とラウンドするのか楽しみです。こうやっていろいろな人とゴルフを通じて自分のゴルフの糧にしてます』と・・・。
こういう事を一期一会というのでしょうか?
なかなか良いものです。

この権田先生の言うとおり、ひとり予約で来てプレーする人で「変なひと?」とは私も今のところ出会っていません。
実際の人柄はわかりませんが、ただゴルフが好きで共通の趣味(ゴルフ)を持つもの同志で楽しくプレーができたらいいと思っている人ばかりではないかと思います。

ひとり予約のプレーに二の足を踏んでいるのであれば思い切ってチャレンジしてみてください。
もしかすると素晴らしいゴルフ狂に出会えるかも。。。

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